性感染症が気になる方

主な性感染症について

カンジダクラミジア淋病コンジローマ

カンジダ

私たちの皮膚の表面には、様々な微生物が付着しています。
無害なものもあり少数な場合は、症状がありません。
このような皮膚や粘膜に常在する微生物の中に真菌というカビの一種があります。

カンジダの症状

CANDIDA ALBICANS(カンジダ アルビカンス)と呼ばれるものが繁殖すると、皮膚や粘膜に かゆみや痛みが感じられます。女性の場合、月経の前後、運動や水泳など高温多湿にて蒸れた場合、風邪などにて 抗生物質を服用した場合などに外陰部~肛門周辺にかゆみが出現し、白色~黄白色のおりものが増加します。

カンジダの治療方法

治療は、局所を清潔に保ち、風通しのよい清潔な下着を着用すること。
約 2 週の間、膣洗浄のうえ薬を挿入し、抗菌剤クリームを塗布します。
内服薬も併用する と一層効果的です。通常は直接感染することはありませんが、包茎の男性から性交渉などにより 感染することもあります。

再発を繰り返すカンジダ膣炎 (recurrent vulvocaginal candidasis RVVC)

一般婦人科領域でも、非常の多くの女性が悩まれている病気です。
原因は多岐にわたり特定することは困難ですが、元来皮膚の弱い方や免疫力が低下した場合に再発することが多いです。
高温、多湿な環境で急速に増殖する菌ですので、おりものシートやナプキンなどは頻繁に交換することや、通気性のよい衣服を着用することも
再発防止になります。また、短期治療を繰り返すことも非常に有効とされています。
再発を繰り返される方はまず来院の上、ご相談下さい。

クラミジア

クラミジアは、現在の日本において、感染者数が一番多い STD(性感染症)で、特に 10 代後半から 30 代にかけて感染者が増加しています。 15 ~ 20 人に 1 人は感染しているとも言われています。

クラミジアの症状

クラミジアクラミジア・トラコマティス(Chlamydia trachomatis)という細菌が、性交渉などにより性器や咽頭の粘膜に感染します。 感染後 1 ~ 4 週で発症しますが、女性の約 80%,男性の約 60%で何の症状も起こさないと言われています。そのため感染に気づかないまま過ごしてしまうことも多く、知らないうちにパートナーに移してしまう危険性が高いのが特徴です。症状としては、黄色の臭いのあるおりものが出たり、下腹痛を感じたり、排尿時や性交時に痛みを感じる、また不正出血などの症状があることもあります。

クラミジアの治療方法

クラミジアに効果のあるマクロライド系、ニューキノン系、テトラサイクリン系の抗生剤を服用します。
症状は数日でなくなる事が多いですが、病原菌が完全に死滅していない事がありますので、指示通り最後まで服用して下さい。
最近、薬が効きにくい耐性菌が増加し治りにくくなったりする事がありますので、必ず薬を服用後 1-2 週で病原菌がいなくなったかどうかを 再検査してください。女性の場合、完治せずに放っておくと、将来に不妊症や子宮外妊娠の原因にもなります。

淋菌

淋菌感染症は、日本ではクラミジアに次いで多い性感染症であり、淋菌 Neisseria gonorrhoeae(gonococci)の感染により様々な症状を呈します。

淋菌の症状

男性の場合、尿道に淋菌が感染すると、2 ~ 9 日の潜伏期を経て通常膿性の分泌物(うみ)が出現し、排尿時に疼痛を生じます。
しかし最近では、男性の場合でも症状がなく、粘液性の分泌物であったり、場合によっては無症状に経過することも多いため、感染に気づかないまま過ごしてしまうことも多く、知らないうちにパートナーに移してしまう危険性も高いです。
女性では、より症状がでないため、自覚されないまま経過することが多く、また、膣から子宮、腹腔内へと
上行性に炎症が波及していくことがあり、腹痛や発熱、腹膜炎、腸炎などから発見されることもあります。
上記のクラミジア感染症とともに、骨盤炎症性疾患、卵管不妊症、子宮外妊娠、慢性骨盤痛の主要な原因にもなっています。
その他、とくに最近はオーラルセックス等により咽頭(のど)に感染している症例も多く見られます。(性器淋菌患者の 50 ~ 60%は咽頭にも淋菌が感染してると報告されています)診断は、男性の場合は尿検査、女性の場合は帯下(おりもの)の精密検査(核酸検出法 SDA 法など) によって行います。

淋菌の治療方法

治療として、セフトリアキソン(静注)、スペクチノマイシン、セフォジジム)などの抗生物質を投与しますが、最近は薬剤耐性菌 (薬が効きにくい淋菌)が増加しているため、必ず投薬治療後には治っているかどうかの再検査をして下さい。
予防対策としては、性的接触時にはコンドームを必ず使用すること、また必ずパートナーと共に検査や治療を受けるようにしてください。
当院では男性患者も取り扱っておりますし、簡便な尿検査だけで診断できますので、パートナーの方もお気軽にご相談ください。

HPV 尖圭(せんけい)コンジローマ

HPV 尖圭(せんけい)コンジローマは、HPV(ヒトパピローマウイルス)というウイルスによって起こる性行為感染症です。

HPV 尖圭(せんけい)コンジローマの症状

HPV 尖圭(せんけい)コンジローマ感染後 3 週間~ 3 ヶ月程で外陰部、肛門周囲、膣内にイボができ、
次第に大きくなったり広がったりしカリフラワーのようなかたまりになることもあります。
軽いかゆみや痛みを伴うこともありますが、ほとんどの場合無症状です。そのため、感染に気づかない まま過ごしてしまうことも多く、知らないうちにパートナーに移してしまう危険性が高いのが特徴です。

HPV 尖圭(せんけい)コンジローマの治療方法

治療は、ベセルナクリームなどの軟膏を塗布する方法や大きさや場所によってはレーザーや電気メス、液体窒素により切除する方法もあります。
治りにくいタイプも多く根気よく治療する必要があります。
HPV(ヒトパピローマウイルス)には約 80 種類以上のタイプがあり、その中のタイプによっては子宮頸ガンの発生と密接な関係があり、イボも再発することも多いため、若い方でも定期健診が必要です。
当院では、男性患者様も取り扱っておりますので、パートナーの方もお気軽にご相談ください。